「バックアップ、そろそろ取らなあかんなぁ」
この言葉を、私はいったい何年言い続けているのでしょう。
パソコンを使っている人なら、一度は心の中でつぶやいたことがあると思います。大事だとはわかっている。でも今日は忙しい。明日にしよう。週末にやろう。気づけば、その「いつか」は一度も来ないまま、パソコンの中には写真も、仕事の資料も、昔のメールも、どんどん積み重なっていきます。
今日は、そんな「いつかやる」の常連だった私が、少しずつ続けられるようになった小さな習慣のお話をしたいと思います。
なぜバックアップは後回しになるのか
まず、後回しにしてしまう自分を責めなくていいと思っています。バックアップが続かないのには、ちゃんと理由があります。
- やらなくても、今日は困らない
- やっても、目に見える成果がない
- 「全部をちゃんとやらなきゃ」と思って、始める前に疲れる
特に三つ目が大きいです。外付けハードディスクを買って、フォルダを整理して、設定を調べて……と考え始めた時点で、「これは休みの日に腰を据えてやるものだ」という空気ができあがります。そして、その休みの日は永遠にやってこない。私はずっとこの繰り返しでした。
「完璧なバックアップ」より「今日の1ファイル」
そこで考え方を変えました。
目指すのは、完璧なバックアップではありません。「何もない状態」から「ちょっとだけある状態」になることです。
たとえば、
- 今日作った大事なファイルを、別の場所にコピーしておく
- 子どもや旅行の写真を、クラウドにアップロードしておく
- 仕事の資料を、いつもの保存先とは別の場所にもう一つ置いておく
これだけでも、パソコンがある日突然動かなくなったとき、全部を失う未来とは大きく違ってきます。100点を目指して0点のままでいるより、10点でも積み重ねるほうが、ずっと心強いのです。
私が続けている小さな習慣3つ
ここからは、私が実際にやっていることを紹介します。どれも、1〜2分あればできるものばかりです。
① 「作業を終えるとき」にひと呼吸おく
パソコンを閉じる前に、「今日、これだけは無くなったら困るというファイルはあったかな?」と自分に聞きます。あれば、それをコピーする。なければ、そのまま閉じる。
ポイントは、「毎日やる」ではなく「思い出したときにやる」くらいの軽さにしておくことです。毎日と決めると、一日サボった瞬間に「もうあかん」と投げ出したくなりますから。
② 自動でやってくれる仕組みに、一部まかせる
最近のパソコンやスマホには、自動でバックアップを取ってくれる機能があります。写真は自動でクラウドに上がる設定にしておく、大事なフォルダは同期されるようにしておく。最初の設定さえ済ませてしまえば、あとは勝手にやってくれます。
「自分が覚えておく」ことに頼らないのが、続けるコツだと思います。人間の記憶力より、仕組みのほうがよっぽど信用できますからね。
③ 「月初めの5分」をカレンダーに入れておく
もう一つ、月に一度だけ、**「バックアップを確認する5分」**をカレンダーに予定として入れています。
やることはシンプルです。
- ちゃんとコピーされているか、ちらっと見る
- 新しく増えた大事なファイルを、追加でコピーする
- 保存先の空き容量を確認する
5分だけ、と決めておくと、不思議と気が楽です。「今日は時間がないから、また今度」とならず、お茶を飲むついでに終わらせられます。
バックアップは「未来の自分への手紙」
こんなふうに続けてみて感じたのは、バックアップは 「未来の自分に渡す、ささやかな保険」 なんだなということです。
パソコンが壊れた日、操作を間違えて消してしまった日、ウイルスに入られた日。そんな「まさか」の日に、「あのとき、ちょっとだけやっておいてよかった」と思えるかどうか。その差を作ってくれるのが、今日の小さな1回です。
私も昔、一度だけ大事な写真を失ったことがあります。あのときの「取り返しがつかない」という感覚は、今でもはっきり覚えています。だからこそ、完璧じゃなくていいから、続けられる形で、少しずつやっておきたいと思うようになりました。
まとめ
最後に、今日の内容をまとめます。
- バックアップが後回しになるのは、意志が弱いからではなく、始めるハードルが高く見えるから
- 目指すのは完璧ではなく、「ちょっとだけある状態」
- 続けるコツは、①思い出したときにコピー ②自動化 ③月1回の5分チェック
「いつかやる」を「今日の1ファイル」に変えるだけで、パソコンとの付き合いは、少しだけ安心なものになります。
この記事を読み終えたら、ぜひ今、一つだけ大事なファイルを選んで、別の場所にコピーしてみてください。それが、あなたのバックアップ習慣の第一歩です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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