気がつけば、文章の続きを考えてくれる存在が隣にいる。
検索しなくても、まとめなくても、
問いを投げれば、すぐに形になった言葉が返ってくる。
そんな時代に、キーボードを打つ意味は何だろう。
自分で考え、自分で迷い、
時間をかけて言葉を選ぶ必要はあるのだろうか。
AIは速い。
正確で、疲れも知らない。
けれど、キーを打つ指先の震えまでは知らない。
消しては書き直す迷いの重さも、
ほんの少しの後悔も。
キーボードは、ただの入力装置かもしれない。
でもそこには、思考の跡が残る。
打鍵のリズム、止まる時間、
エンターキーを押すまでのためらい。
AI時代だからこそ、
自分の言葉で打つ意味が少し変わった気がする。
完成された答えを求めるのではなく、
未完成のまま考える時間を持つために。
キーボードは今日も静かだ。
何も主張せず、
ただこちらの指を待っている。
AIが隣にいる時代でも、
最初の一文字を打つのは、
やはり自分なのだと思う。
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