机の上に置かれたパソコンは、
今日も何も言わずにそこにある。
電源を入れれば立ち上がり、
閉じれば静かに眠る。
ただの機械と言えば、それまでだ。
仕事も、調べものも、文章を書くことも、
すべてはこの四角い箱を通して行われる。
効率よく、正確に、淡々と。
そう考えれば、やはり道具なのだろう。
けれど、深夜にひとりで向き合っていると、
少しだけ感覚が変わる。
誰にも見せていない下書きも、
消してしまった言葉も、
全部この中に通してきた。
嬉しかった日も、
うまくいかなかった夜も、
キーボードを打つ指は、いつも同じ場所にあった。
そう思うと、ただの道具とは言い切れない。
もちろん、感情はない。
励ましてもくれないし、
叱ってもくれない。
それでも、こちらが差し出したものを、
きちんと受け取ってくれる存在。
道具なのか、相棒なのか。
答えはたぶん、その日の自分次第だ。
黙ってそばにあるということは、
思っているよりも、
大きな意味を持っているのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿