2026年2月24日火曜日

ブラウザが世界の入口になった日

昔、世界の入口は本だった。
あるいはテレビや新聞だったのかもしれない。
決められた順番で、用意された情報を受け取る。
それが当たり前だった。

けれど、ブラウザを開いた瞬間、
世界は横に広がった。
検索窓に言葉を打ち込めば、
自分の興味がそのまま道になる。

リンクをクリックするたびに、
知らなかった場所へ飛んでいく。
国境も、時間も、
ほんの数秒で越えてしまう。

それは自由だった。
誰かが決めた順番ではなく、
自分で選び、自分で迷う世界。

同時に、少しだけ怖さもあった。
どこまでも続く情報の海。
正しさも、間違いも、
同じ顔で並んでいる。

それでも、ブラウザを閉じることはできなかった。
そこには無数の声と、
まだ知らない景色があったから。

ブラウザが世界の入口になった日。
世界は急に近くなり、
そして同時に、
自分の選択が問われる場所になった。

今日もまた、
アドレスバーに言葉を打ち込む。
小さな四角い窓から、
世界へ続く扉を開けるように。

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