パソコンを立ち上げると、
いつもの画面が静かに広がる。
アイコンも、タスクバーも、
見慣れた配置のままそこにある。
けれど、その奥で何が動いているのかを、
自分はほとんど知らない。
OSが黙々と処理をして、
見えないところで世界を整えている。
クリックひとつでアプリが開く。
文字を打てば保存される。
当たり前のように動くこの仕組みの下には、
複雑な命令と計算が重なっている。
OSの向こう側。
そこは普段、意識されない場所だ。
うまく動いている限り、
誰もその存在を気にしない。
人の心も、少し似ている。
表に見える言葉や態度の奥で、
気づかれない処理が続いている。
整理され、迷い、時にフリーズしながら。
エラーが出たときだけ、
はじめてその奥行きに気づく。
「なぜだろう」と考え、
普段見ない設定画面を開く。
OSの向こう側には、
静かな仕組みと、積み重ねられた時間がある。
それを完全に理解することはできなくても、
確かにそこに支えられている。
今日もまた、
見えない層の上でキーボードを打つ。
当たり前に動くことの奥に、
少しだけ思いを巡らせながら。
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