2026年2月24日火曜日

再起動を待つあいだに考えたこと

画面が暗くなって、
くるくると回る小さな円だけが残った。
「再起動しています」の文字は、どこか他人事のようだ。

急いでいたはずなのに、
パソコンが止まれば、自分も止まるしかない。
コーヒーに手を伸ばし、
ただ待つという時間が、ぽつんと生まれる。

考えてみれば、再起動は悪いことばかりではない。
うまく動かなくなったものを、
いったん終わらせて、もう一度始める。
それだけのことだ。

それなのに人は、
自分のこととなると、なかなか再起動できない。
少し疲れていても、
少し噛み合っていなくても、
そのまま動き続けようとしてしまう。

画面はまだ黒いまま。
静かなファンの音だけがしている。
強制終了ではなく、
ちゃんと手順を踏んだ再起動。
それはどこか丁寧だ。

やがてロゴが浮かび上がる。
見慣れたデスクトップが戻ってくる。
特別なことは何も起きていないのに、
少しだけ空気が軽くなった気がする。

再起動を待つあいだに考えたこと。
たまには自分も、
何もかも抱えたまま進むのではなく、
いったん止まってもいいのかもしれない。

すべてをやり直す必要はない。
ただ、もう一度立ち上がればいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿