時計の針が二時を指している。
街はもう眠っているはずなのに、
机の上だけが淡く光っている。
パソコンのファンの音が、
静かな部屋に小さく響く。
まるでここだけが、
まだ世界から切り離されていないみたいだ。
昼間はただの作業机だった場所が、
深夜になると少し違って見える。
モニターの光はやさしくもあり、
どこか現実から遠い。
眠ればいいのに、
もう少しだけとキーボードに手を置く。
言葉は昼間よりも正直で、
少しだけ弱い。
通知も少なく、
誰かの視線も感じない時間。
この静けさの中で打つ文章は、
自分にいちばん近い気がする。
深夜二時、パソコンだけが起きている。
いや、本当は自分も起きている。
ただ、世界との距離が少し広がっているだけだ。
やがて保存を押して、画面を閉じる。
部屋は暗くなり、ようやく静寂が戻る。
それでも、あの光の時間は、
確かにここにあったのだと思う。
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